タクトは、'80年9月に発売した初代モデルによって日本にスクーターブームを巻き起こし、'87年1月発売のタクトフルマークは、シート下にヘルメットが収納できるメットインスペースをいち早く採用するなど、日本のスクーター市場の中で確固たる位置を形成してきたロングセラーモデルである。今回、外観を一新させるとともに、リードシリーズに続き二輪車排出ガス規制および騒音規制に適合させた環境に優しい性能も併せもたせている。新型タクトシリーズは、流麗なスタイルに、使い勝手に優れたコンビ・ブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)の新採用に加え、タクト・スタンドアップには、さらに操作性を向上させたスタンドアップ機構を搭載している。メーカー希望小売価格は、タクト、タクト・スタンドアップともに従来モデルと同価格に設定することで、お求めやすいものとしている。新開発の空冷・2サイクル・単気筒エンジンは、リードシリーズと同様に、キャブレターに改良を施し、混合気を薄めに設定する事で燃焼過程で有害物質の低減を図っている。さらに、マフラー内部に酸化触媒(キャタライザー)を設ける事で、排出ガス中のCO、HC、NOxをそれぞれ50%以上の低減を実現している。 タクトシリーズは、10月から施行される二輪車排出ガス規制(第一種原動機付自転車・50cc以下)に先駆けて適合させている。オートスタンド機構は、'89年3月に発売したタクトに世界で初めて採用。駐車時のスタンド掛けを楽にしてくれる便利なシステムとして、特に高年齢層のお客様に好評を得ている。今回、操作方法を従来のメインスイッチでの操作から、ハンドルグリップ横のスイッチ操作に変更する事で、使い勝手を向上させるとともに、スタンドの収納が不完全な場合には、自動的にエンジンをストップさせる安心機構を採用している。他の特徴として、Dioやリードシリーズに採用し好評を得ている「コンビ・ブレーキ」(前・後輪連動ブレーキ)を新たに採用する事で、より安心感のある扱いやすいブレーキとしている。盗難の防止に効果的なセンタースタンド・ロックイン機構と、強化タイプのコンビネーション&ロックスイッチを採用。燃料タンクの容量を従来モデルの5L(タクト・スタンドアップは4.5L)から6Lにそれぞれアップさせることで、給油の頻度を少なくしている。
特になし。
通称名 | タクト |
全長×全幅×全高(m) | 1.665×0.625×1.020 |
軸 距(m) | 1.170 |
最低地上高(m) | 0.105(スタンドアップ:0.095) |
シート高(m) | 0.695 |
車両重量/乾燥重量(kg) | 73/67(スタンドアップ:76/70) |
乗車定員(人) | 1 |
燃料消費率(km/L) 30km/h定地走行テスト値 | 50.0 |
最小回転半径(m) | 1.8 |
エンジン型式 | AF24E(空冷・2サイクル・単気筒) |
総排気量(cm3) | 49 |
内径×行程(mm) | 39.0×41.4 |
圧縮比 | 6.8 |
最高出力(PS/rpm) | 5.2/6,500 |
最大トルク(kgm/rpm) | 0.59/6,000 |
キャブレター型式 | APBB3 |
始動方式 | キック式セルフ式併設 |
点火方式 | CDI式バッテリ点火 |
潤滑方式 | 分離潤滑式 |
潤滑油容量(L) | 1.15 |
燃料タンク容量(L) | 6.0 |
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 |
変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) |
変 速 比1速 | 2.450 ~0.880 |
タイヤサイズ・前 | 3.00-10 42J |
タイヤサイズ・後 | 3.00-10 42J |
ブレーキ形式・前 | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式・後 | 機械式リーディング・トレーリング |
懸架方式・前 | ボトムリンク式 |
懸架方式・後 | ユニット・スイング式 |
フレーム形式 | アンダボーン |
タクト(AF51)の評価
Tag: HONDA AF51 TACT ホンダ タクト 取扱説明書 取説
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